日本でも一般的になっている西洋の「フォーマルスタイル」。
実は、さまざまな細かいルールがあることをご存知でしたか?
大切な席で恥をかかないように、知っているようで意外と知らない
「フォーマル」のルールとマナーをここでご紹介します。
パーティの装いで失敗しないための豆知識をまとめました。
悩んだ時は、これさえマスターしておけば間違いなし!
★フォーマルの服装は、大きく「時間帯」と「場所」によって決まってきます。
インビテーション(案内状)が届いたら、まず時間帯と場所をCHECK!
フォーマルスタイルとは?
フォーマルには主に4種類のスタイルがあり、それぞれ着用できる時間帯・場所が異なります。
モーニング
- ・午前中の式典(落成式/入学式/卒業式/表彰式/園遊会/大臣就任式)
- ・結婚式(バージンロードのエスコート/仲人)
- ・葬儀(※ネクタイ・ベストは黒)
ディレクターズスーツ
- ・モーニングほど格式張らない時や、会の主役ではない時
- ・人前結婚式などの簡略式(新郎本人/父親)
タキシード
- ・結婚式(午後式の列席)
- ・会社の表彰式
- ・イベント付きパーティ
- ・コンサート
- ・ディナーショー
本来は夜の装いですが、華やかなパーティの場合は昼間から着用できます。 個性を表現したい時はタキシードを! ただし、フォーマルで着る場合は決まったルールに従いましょう。
テールコート(燕尾服)
- ・宮中晩餐会
- ・ノーベル賞授賞式
- ・文化勲章授賞式
- ・結婚式(夜の式の列席)
- ・クラシックコンサートマスター
夜の正式な礼装なので、使い方も限定されます。
パーティや式典などの“種類”や“場所”、出席する“立場”を確認し、服装を決めましょう。
①結婚式
上司・部下、同僚、友人、身内・・・どんな立場での列席でも、基本的には会場と時間によって決まります。
- ・100人以上の招待客がいる場合
- 有名ホテルなどの場合は、招待状にドレスコードが記入されているか確認しましょう。 ドレスコードがない場合は、時間帯で服装を選びます。
- ・挨拶の指名がある場合
- 昼は「ディレクターズスーツ」、夜は「タキシード」。時間帯を確認して服を選びましょう。
- ・和やかなアットホームな会の場合
- 基本はスーツにネクタイでOK。華やかなネクタイ・ポケットチーフでお祝いの気持ちを表しましょう。
- ・会費制の気取りのない会の場合
- スーツでOKですが、シワのないものを着用するのがエチケットです。
- ・教会式で、茶話会でお開きになる場合
- スーツにネクタイでOKですが、シャツやネクタイでオシャレを演出しましょう。
②会社主催のパーティ(創立記念、周年記念、ビジネスパーティ)
「タキシード」が基本ですが、ドレスコードがある場合はそれに従いましょう。最近はシャツや靴は自由に選ぶことも多いようですが、悩んだ時は下記を参考にしてください。
〈例〉
タキシード(黒上下)
白いシャツ(スタットボタンなしも可)
黒の蝶タイ(色・柄も可)
黒靴(エナメルではない、ヒモなしの革靴)
③慈善パーティ
「ダークスーツ」が基本ですが、ドレスコードがある場合はそれに従いましょう。特別招待客(著名人、皇室関係者など)がある場合は注意が必要です。
④ガラコンサート(特別公演、記念演奏会など)
「タキシード」または「ダークスーツ」が基本ですが、ドレスコードがある場合はそれに従いましょう。
⑤卒業・終了式のパーティ
華やかに楽しめる装いを選びましょう。ただし、度を超えた服装はタブーです。
⑥カラーパーティ
色をテーマにした「カラーパーティ」と呼ばれるパーティが近年増えています。
例えば、毎年行われている「乳がん撲滅チャリティーパーティ(別名ピンクリボンパーティ)」は、男女問わずピンク色のものを身につけて集います。男性の場合は、蝶タイやポケットチーフなどをテーマの色にしましょう。